泌尿器科の診療
一人で悩まずに、ご相談ください
●性別や年齢を問わず、プライバシーに配慮した診察を行っていますので、安心してご来院ください。泌尿器科の疾患は早めにご相談いただければ内服で改善できるケースが多くなっています。
●男性が罹る癌で最も多い「前立腺がん」の専門は泌尿器科です。
●より専門的な検査や治療が必要な場合は、連携の大学病院・専門病院などをご紹介し、患者さんが適切な治療を受けられるよう速やかにご紹介いたします。
このような症状、ご相談ください
-
頻尿(トイレが近い、多い)
-
突然の強い尿意で漏れそうになる(尿意切迫感)
-
夜間の頻尿(夜、トイレで何度も目が覚める)
-
尿漏れ
-
残尿感がある
-
排尿痛がある、排尿時に痛む
-
血尿、尿に血が混じる
-
健康診断などで尿潜血を指摘された
-
尿の勢いが弱い
-
尿が出にくい
-
尿の臭いがいつもと違う・くさい
-
前立腺がんの検査を受けたい など
泌尿器科の主な対象疾患
-
尿失禁(切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁など)
-
尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石など)
-
前立腺肥大症
-
過活動膀胱
-
尿路感染症(腎盂腎炎、膀胱炎、精巣上体炎、前立腺炎など)
-
尿道炎
-
尿道狭窄
-
尿路腫瘍(副腎腫瘍、腎腫瘍、腎盂尿管腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺腫瘍、精巣腫瘍など)
-
泌尿器科悪性腫瘍(前立腺がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、陰茎がん、精巣がん)
尿漏れ(尿失禁)
自分の意識とは関係なく尿が漏れることを尿漏れ(尿失禁)といいます。尿漏れ(尿失禁)のお悩みはご家族や友人にも相談しづらく、どこの科に相談したらいいのかわからずに困っている方が多くいらっしゃいます。
以下のような症状、お悩みがある方は泌尿器科にご相談ください。
-
くしゃみ、咳をした瞬間に尿が漏れる
-
お腹に力が入ったときに尿が漏れた
-
重いものを持った時に尿が漏れた
-
運動やジャンプをすると尿が漏れる
-
妊娠してから尿漏れを経験した
-
尿もれが気になるが、尿もれ用ナプキンに抵抗がある
-
急に強い尿意を感じ、我慢できず尿が漏れてしまう
-
下着の汚れや外出時の尿もれが心配
尿路結石(腎結石・尿管結石・膀胱結石)
腎臓で尿がつくられ、排出されるまでの経路を「尿路」といいます。
尿路結石とは「尿路」である、腎盂・腎杯、尿管、膀胱、尿道などに結石ができることです。結石が存在する位置により、腎結石・尿管結石・膀胱結石などと呼ばれています。
結石が尿管にひっかかったり、塞いだりすると、激しい脇腹の痛みが生じます。また尿が下流に流れることができず、上流では尿が溜まって淀んでしまうため、細菌が繁殖し尿路感染症を併発したり、腎臓の機能障害などを生じます。
小さい結石の場合は、基本的には薬物療法と経過観察で自然に排石されるのを待ちます。大きい結石の場合は、結石がある位置、症状、尿管や腎臓の状態などによって、薬物療法による経過観察と体外衝撃波や内視鏡手術などの破砕治療の中から適した治療法を選択します。
前立腺肥大症
一般的に男性は加齢とともに尿が出にくくなります。その原因の中で最も多いのが、前立腺肥大症です。前立腺が大きくなると、内側の尿道を圧迫したり、前立腺の筋肉が過剰に収縮して尿道が圧迫されるために、尿が出にくくなるなどの排尿障害が現れるようになります。
前立腺肥大症の多くは内服薬による治療で症状が改善します。排尿に関するお悩みがありましたら、早めにご相談ください。
過活動膀胱(頻尿)
過活動膀胱とは、膀胱が過敏になって、尿が十分にたまっていなくても、ご本人の意思とは関係なく膀胱が収縮する状態です。その結果、急に強い尿意をもよおしたり、何度もトイレに行きたくなったりします。トイレが気になって生活に支障を及ぼすことが多く、旅行や趣味を楽しめなくなってQOL(生活の質)を低下させてしまいます。
過活動膀胱は適切な薬物療法や行動療法(水分摂取の管理、排尿のがまん、時間排尿、骨盤底筋訓練など)で改善する場合が多いため、頻尿でお悩みの方はご相談ください。
膀胱炎
膀胱炎は、主に大腸菌などの腸内細菌が尿道から膀胱に入り込むことによって起こります。女性は男性と比べて尿道が短いため、膀胱に細菌が入りやすくなっており、膀胱炎になりやすいです。
膀胱炎の症状としては排尿痛、頻尿、排尿時の不快感、尿の濁り、血尿、残尿感などの症状が現れます。
膀胱炎は抗生物質の服用を始めて、早ければ1~2日で症状が治まります。膀胱炎が悪化すると高熱の原因となる腎盂腎炎(重症の場合、入院治療が必要)を引き起こす可能性がありますので、気になる症状がある場合は早めにご相談ください。
前立腺がん
近年、前立腺がんの罹患数は、日本人男性がかかるがんの第1位となり、約9人に1人の男性が生涯の内で前立腺がんにかかると推定されています。前立腺がんは、早期の段階では自覚症状が現れることはほとんどありません。他のがんと同じように前立腺がんも早期発見・治療が重要であり、50 歳頃から前立腺がんの罹患率が上昇するため、50 歳以上の方はPSA (前立腺特異抗原)検査を受けることをお勧めしています。
● PSA (前立腺特異抗原)検査とは
PSA検査は、採血のみの検査で、血液中にある前立腺に特異的なタンパク質の一種「PSA」の値を測定します。
PSAは健康な状態でも前立腺で作られていますが、前立腺に異常(前立腺癌、前立腺肥大症、前立腺炎など)があると血液に多く漏れ出て高値を示します。