生活習慣病
無症状で進行する生活習慣病
生活習慣病には、糖尿病、高血圧、脂質代謝 異常などがありますが、これらは自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。本人の気付かないうちに「動脈硬化」を進行させ、脳血管疾患や心疾患のリスクを上昇させます。生活習慣病を放置すると、ある日突然、倒れてしまう・・・ということになりかねません。このように生活習慣は重大な病気に結びつきやすいため、適切な治療や生活習慣の改善などを地道に続けていくことが大切です。
![馬場内科クリニック 診察風景](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_9958beafa8924857ab7b9e4c69a63228~mv2.jpg/v1/crop/x_275,y_54,w_1496,h_1067/fill/w_340,h_241,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/_S2A8146.jpg)
健康診断で指摘されたらご相談ください
生活習慣病は自覚症状がほとんどないため、健康診断で指摘されて初めて気づくことが多いです。
自覚症状がないため、再検査や精密検査を先延ばしにしてしまう方も多いのですが、早期に発見できれば生活習慣の見直しや少しの内服で対応していけることも多いため、ぜひ早めにご相談いただきたいと思います。
現在、治療中の方や治療を途中でやめてしまった方も、質問や不安などありましたらご受診ください。
ご相談ください
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検診結果で「再検査」「異常あり」と判定されたが、その後、受診していない。
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検診で血圧や血糖値、コレステロール値、尿酸値などの異常を指摘された。
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無症状だから治療を受けていない。
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数値が改善したので、治療をやめてしまった。
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肥満、メタボと言われた。
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治療を続けているが、なかなか改善しない。
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生活習慣病は「動脈硬化」を加速させる
動脈硬化とは
動脈硬化は、動脈の血管壁が老化して硬くなるだけでなく、血管の内側にも脂肪のかたまりがこびりついて血行が悪くなり、血液が詰まりやすくなる状態です。その結果、血液の通り道が狭くなったり、血栓がつまったりしてしまい、ある日突然、心筋梗塞や脳卒中といった命にかかわる病気を引き起こします。そのため、脳卒中や心臓病を起こすまえ に、動脈硬化をみつけ、早期から治療を開始することが重要です。
高血圧症、高脂血症、糖尿病、肥満、喫煙などは動脈硬化の危険因子であり、生活習慣病の方は動脈硬化を加速させてしまいますので、定期的に動脈硬化の検査を受けましょう。
![馬場内科クリニック 動脈硬化](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_15f36ac59dd34c09a55c38d7eed9447f~mv2.jpg/v1/fill/w_619,h_493,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/AdobeStock_188329603.jpg)
動脈硬化の検査
両腕、両足首の4箇所に血圧計を巻いて血圧を同時に測定し、動脈硬化の程度を数値で表します。CAVI(動脈の硬さ)・ABI(動脈の詰まり)・血管年齢を測定することができます。
![馬場内科クリニック 血圧計](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_4d25e32feb414b7899ea101221c0c5a1~mv2.jpg/v1/crop/x_54,y_0,w_1693,h_1200/fill/w_340,h_241,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/_S2A8282.jpg)
頸動脈エコー検査
超音波を用いて、首の動脈(頚動脈)の血管壁の厚さやプラーク(壁の一部が盛り上がった部分)の状態を調べ、動脈硬化症の進展度を判定します。頚動脈は動脈硬化の好発部位であるため、頚動脈における動脈硬化を評価することで全身の動脈硬化の指標となります。頚動脈のプラークが脳梗塞の原因となる事がありますので、調べる事が重要です。
![馬場内科クリニック 頸動脈エコー検査](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_ee7d4a0dece042b09a691c4e6ccb806a~mv2.jpg/v1/crop/x_54,y_0,w_1693,h_1200/fill/w_340,h_241,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/_S2A8274.jpg)
糖尿病
糖尿病の評価
HbA1c、血糖値など、院内迅速検査が可能です。
①HbA1c 6.5%以上、②朝の空腹時血糖値126mg/dL以上、③食後2時間血糖値200mg/dL以上、④随時血糖値200mg/dL以上、⑤空腹時血糖値 110mg/dL未満、⑥食後2時間血糖値 140mg/dL未満、これら①~⑥を評価基準として、糖尿病型(糖尿病疑い)で再検査が必要か、糖尿病と診断されるか、正常型なのかもしくは、いずれにも該当しない境界型なのか、総合的に評価します。
糖尿病は合併症に注意
高血圧
高血圧とは
血圧は環境や気持ちに大きく左右されるため、診察の際に測ると家庭で測定するよりも高く出る傾向があります。そのため、検診や診察で計測する場合は140/90mmHg、家庭で計測する場合は135/85mmHgを超えた場合に高血圧とされます。
高血圧の状態が続くと、動脈が必要以上のストレスを受け続け、脳卒中、心筋梗塞、血液透析につながる慢性腎臓病などの血管疾患に将来かかるリスクが上昇することがわかっています。
診察室 血圧の場合
![馬場内科クリニック 高血圧症](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_46bff88dafa745d4b17c9dfb7cae3ce2~mv2.png/v1/crop/x_2,y_22,w_780,h_627/fill/w_431,h_346,al_c,q_85,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/1_%E9%AB%98%E8%A1%80%E5%9C%A7_220914.png)
高血圧の原因
高血圧症は、本態性高血圧(原因がはっきりしない)と二次性高血圧(原因が特定できる)に分けられます。
●原因がはっきりしない高血圧「本態性高血圧」
明らかな原因は特定できませんが、食塩や肥満など生活習慣に関係した環境因子や遺伝子が関係していると考えられています。日本人の高血圧の約9割が本態性高血圧症です。
●原因が特定できる高血圧「二次性高血圧」
内分泌の病気や、血圧を上げる薬剤などによって高血圧になることがあります。
本態性高血圧症との鑑別を行い、原因に合わせた治療を行います。
脂質異常症
脂質異常症とは
血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症といいます。脂質の異常には、LDLコレステロール(いわゆる悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(いわゆる善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。
生活習慣病の治療
個々に合わせた目標設定と治療方針
年齢やお仕事によって生活習慣はお一人おひとり異なりますので、個々に合わせた目標設定を行います。医学的見地からアドバイスさせていただくのはもちろん、皆さまのライフスタイルやご希望も考慮した治療計画をご提案いたします。
当院ではまず採血検査などにより病状を把握し、「食事」と「運動」を主軸とした生活習慣の見直しをご提案します。必要に応じて投薬による治療を行います。
![馬場内科クリニック 診察風景](https://static.wixstatic.com/media/ac7b7d_f12c499b84484c05bd51f922da57acfd~mv2.jpg/v1/crop/x_380,y_119,w_1420,h_1008/fill/w_340,h_241,al_c,q_80,usm_0.66_1.00_0.01,enc_avif,quality_auto/_S2A8103.jpg)
継続治療・定期検査の重要性
生活習慣病の治療では、数値を改善することがゴールではなく、その後、長く良い状態を保つことが大切です。
「数値が良くなったから」や「特に自覚症状がないから」などの理由で通院を中断することなく、定期的に継続通院して、常に自分の体の状態を把握することが大切です。