脳卒中・心筋梗塞の予防
動脈硬化の進行予防
脳卒中や心筋梗塞、狭心症などの病気は「血管の病気」です。
動脈硬化によって脳や心臓に血栓ができ、血管が詰まったり、流れが悪くなることが大きな原因となります。つまり、動脈硬化を予防することが、脳卒中・心筋梗塞の発症予防につながります。
動脈硬化は加齢によって起こる変化ですが、喫煙や飲酒の習慣があったり、糖尿病や高血圧、高脂血症、肥満などの生活習慣病の方は動脈硬化が進みやすいことが知られています。
当院では動脈硬化検査や頚動脈エコー検査を行い、心臓病や脳卒中などの命にかかわる病気が発症するリスクを事前に推測しています。
バランスのとれた食事
エネルギー制限よりもバランスのとれた食事を摂ることが大切です。炭水化物・タンパク質・脂質のバランスがとれていて、ビタミン・ミネラル・食物繊維を十分に摂れるような食事を心がけましょう。生活習慣病の方は、特に動物性脂肪(飽和脂肪酸)、トランス脂肪酸、塩分、高カロリーのお菓子や清涼飲料を制限しましょう。
当院では、管理栄養士による栄養指導を行っております。
適度な運動
日頃から運動を行なうことは、生活習慣病の予防につながります。
運動による効果は肥満の予防・改善だけでなく、血糖値・脂質・血圧の状態が改善されることも期待されています。運動は身体機能の維持・向上につながるほか、ストレス発散など精神面にもよい影響をもたらします。
ウォーキングやラジオ体操、ストレッチなど取り入れやすいところから運動習慣をもちましょう。
健康的な体重の維持
肥満している人は、肥満していない人に比べて、酸素や栄養分を余計に全身に届けなくてはならないので、その分心臓への負担が大きくなります。過食や運動不足で肥満になっている場合、高血圧、糖尿病、脂質異常症などのリスクが高くなり、これらの生活習慣病が重なると動脈硬化が進行しやすくなって、脳卒中や心臓病の発症につながります。
体重を減らすだけでも、糖尿病や高血圧、脂質異常症の検査値が改善することも多いです。運動習慣をもち、食生活を見直しましょう。