気管支喘息・咳喘息
このような症状、ご相談ください
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「ゼイゼイ・ヒューヒュー」という喘鳴(ぜいめい)を起こしたことがある
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風邪が治ってからも咳だけが続く
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痰の出る回数や量が増えた
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夜から早朝に、ひどい呼吸困難を感じて目が覚める
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埃や特定のものを吸い込むと息苦しい
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天気や季節によって咳が悪化する
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咳き込んで止まらなくなることがある
気管支喘息
気管支喘息とは
気管支喘息は、空気の通り道である気道に炎症が起こり、狭くなって、呼吸が苦しくなる状態(喘息発作)を繰り返します。喘息の人の気道は、症状がない時にも常に炎症を起こし、気道が狭く、空気が通りにくくなっています。
また気道の表面の炎症がちょっとした刺激にも敏感に反応し、ホコリ、タバコの煙、ストレス、ペットの毛などが刺激となって喘息発作が起きてしまいます。発作を繰り返すことで気道の炎症がさらにひどくなり、気道もより狭くなってしまう悪循環に陥ります。
正常な気道
喘息の気道
喘息発作時の気道
気管支喘息の治療
喘息は、早期に治療を開始し、しっかりと治療を継続すれば、多くの方が治癒に至る病気です。
●喘息発作を起こりにくくするための長期管理(長期管理薬)
気管支の慢性炎症を抑える薬を使用します。
長期管理薬を普段発作がない時期にも治療を継続し、気道のアレルギーの炎症をしずめることで、ぜん息発作が起きにくくなります。
喘息発作が起こらない状態を長期間続けるためには、長期管理薬で毎日ケアすることが最も大切です。
長期管理薬は発作がなくなっても勝手に中止しないようにしましょう。
●起こってしまった発作の治療(発作治療薬)
喘息発作時に、気管支を取り囲む筋肉の収縮を緩める薬(気管支拡張剤)を使用します。
咳喘息
咳が2~3週間以上続いている状態が咳喘息です。
喘鳴(ゼイゼイ・ヒューヒューと鳴る)や痰が出る、呼吸困難などの症状もなく、咳だけが長期間続くことが気管支喘息とは異なる特徴です。
自然に治ることもありますが、咳喘息の患者さんの一部は気管支喘息に移行するため、早期に適切な治療を受けましょう。