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頭痛

つらい頭痛は医療機関に相談を

頭痛は「たかが頭痛」「病院に行くほどでもない」「今、痛いわけじゃないし・・・」と受診をためらうケースが見受けられますが、日常生活に支障をきたすような頭痛に悩んでいる方や頭痛が慢性化している方は、ご相談ください。
慢性的な頭痛で来院され詳しい検査をしたところ、緊急性は高くないものの、くも膜下出血、解離性脳動脈瘤、脳腫瘍、脳脊髄液減少症といった、手術や治療が必要なケースが見つかることがあります。
また、頭痛の予防薬、治療薬は進化しており、ほとんどの頭痛はコントロール可能になっています。一緒に、頭痛に影響されない日常生活を目指しましょう。

馬場内科クリニック 頭痛

頭痛の種類

頭痛には、脳には異常のない一次性頭痛と、脳に異常があっておきる二次性頭痛があります。

一次性頭痛

CTやMRIなどで脳に異常がなく、脳の機能異常として生じる頭痛です。

二次性頭痛

脳の疾患(くも膜下出血、解離性脳動脈瘤、脳腫瘍、脳脊髄液減少症など)が原因で頭痛が起きているタイプです。

命にかかわる場合もあるため、できるだけ早く専門の医療機関を受診する必要があります。

緊急性の高い頭痛

以下のような頭痛があったら、二次性頭痛の可能性があります。

救急車(119番)を呼ぶか、#7119ヘ電話しご相談ください。

  • 今まで経験したことのない頭痛

  • しびれや麻痺、けいれんなどの神経症状を伴う頭痛

  • 頭痛があり、ろれつが回らない

  • がんや免疫不全などの病気がある方の頭痛

  • 発熱や首のこわばり、吐き気・嘔吐などを伴う頭痛

  • 頭部の外傷

慢性的な頭痛の特徴的な症状

長期にわたりくり返し起こる代表的な慢性頭痛(一次性頭痛)として知られているのが「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」の3つです。

一次性頭痛の大部分を占めるのが「片頭痛」と「緊張型頭痛」ですが、両者が合併することもあります。

馬場内科クリニック
片頭痛
  • 痛みは強く、「ズキン、ズキン」「ドクン、ドクン」と脈打つような痛み

  • 嘔吐、吐き気を伴うことがある

  • 動くと痛みが増す(じっとしているほうが楽)

  • 頭痛の時に、光や音、臭いなどに過敏になりやすい

  • 頭痛が起きる前に、突然視野の中にギザギザした光の波がでてきて、四方に拡がり、その場所が暗くはっきり見えなくなる現象(閃輝暗点:せんきあんてんと言われる前兆)を伴うことがある

  • 気圧の変化によって頭痛が起きやすい

  • 比較的女性に多い

緊張型頭痛
  • 頭の両側から何かで締め付けられるような痛み

  • 後頭部から首すじにかけて、重苦しい感じ

  • 首や肩こりを伴うこともある

群発性頭痛(滅多にありません)
  • 比較的珍しい頭痛

  • 頭部の片側や目の奥が、「えぐられるような」「焼けるような」激しい痛み

  • 比較的男性に多い

  • 就寝後や朝方に生じやすい

  • 頭痛発作時には、目の充血、涙、鼻水、鼻づまりを伴う

  • 数週間~数か月にわたって、ほぼ毎日、同じ時間帯に頭痛発作が起こる

頭痛に関する検査について

頭痛の診断や治療方針は、患者さんからお伺いする症状や経過、これまでの治療歴などの問診と身体所見、検査結果をふまえ総合的に判断していきます。
受診される際に、他院で行った検査の結果をお持ちでしたら、ご提示ください。
当院の院内で実施可能なものは、血液検査と血圧、心電図、血圧脈波検査、頸動脈エコーです。
頭部MRI・MRAやCT検査が必要な場合は、連携医療機関をご案内いたします。

馬場内科クリニック 診察風景

頭痛の治療と予防

頭痛が出現した時の急性期治療(痛みをとる治療)

急性期治療では頭痛を速やかに治すことが目的です。

症状に応じてお薬が選択されます。軽い頭痛であれば、病院で処方される一般的な鎮痛剤、あるいは薬局で購入できる市販薬で対応します。

症状が強くなったり、これまでのお薬の効果がなくなるようであれば、片頭痛専用のお薬であるトリプタンの内服が推奨されます。トリプタンにも種類がありますので、患者さんの頭痛の状態にあわせてお薬を選択します。

頭痛の予防療法

痛みが激しく、頭痛発作の頻度が月に2回以上あるいは生活に支障をきたす頭痛が月に3日以上ある場合は、予防療法の適応になります。

予防療法では、現在の発症抑制薬(内服)に加え、片頭痛を引き起こす原因物質であるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)の働きを抑える新しいタイプの薬剤(注射薬「CGRP関連抗体薬」)も使用可能となりました。

予防療法を受けるためには、専門医を受診することが必要です。

特に、頭痛が原因で予定が立てられないなど、日常生活に支障が出やすい方は予防療法を検討してもよいでしょう。

CGRP関連抗体薬の特徴

薬物乱用頭痛の予防

鎮痛剤を内服しすぎると薬物乱用頭痛をきたし、お薬のせいで頭痛がするようになります。

目安として月に10日以上の内服を3ヶ月つづけると薬物乱用頭痛になる可能性があるので、注意が必要です。専門医に頭痛を定期的に診てもらうことは、薬物乱用頭痛の予防にもつながります。

下記のような症状がある方は、薬物乱用頭痛の可能性がありますので、ご相談ください。どのように薬を中止するのか、薬を中止したあとに起こる頭痛の対処法や予防についてご提案いたします。

このような方は、ご相談ください

  • 以前から時々頭痛がある(片頭痛や緊張型頭痛と診断されたことがある)

  • 1ヵ月に15日以上は頭痛がある

  • 3ヶ月以上前から頭痛薬(鎮痛薬)を服用していて、月に10日以上薬を服用している

  • 今まで効いていた頭痛薬が効かなくなったように感じる

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